山のような本と一緒に歳をとってきたような気がします。
子どもの頃から、本は大好きで、今もそうです。
眠る前に、仰向けになって布団へ入り、本を胸のうえで開いて読む。
眼科医には「視力が落ちるから止めなさい!」と叱られそうなこの習慣。
ずっと止められません。
電気をつけたまま、いつのまにか眠ってしまって、気がついたら朝・・・
というのも、私には珍しいことではありません。えっへん。
ある物書きの日記の中に、「心の中の湖」について書かれた部分が紹介され、
うろ覚えのまま、ずっと私の中で引っかかっていました。
それを確かめないままに、何年も経っておりましたが、
先日、その大元は、茨木のり子さんの「みずうみ」という詩だったのだ、
と判明。
「・・・
人間は誰でも心の底に
しいんと静かな湖を持つべきなのだ」
この一節に、私の中の、普段は隠している何かを、
あまり本当に理解されていない部分を、
わかる人もいるのかなあ、という安心とともに、
じわあっと温かくなる気がしたのでした。
このブログをお読みいただいている方の中にも、
共感していただける方がおられれば、とてもうれしい、
親しくなりたいのは、このような方だ、と思います。
そして、そういう方たちに向かって、
私は日々書き綴っているのかもしれないなあ、とも思っています。
☆詩集『おんなのことば』
1994年8月17日初版発行
発行所:(株)童話屋
1,250円+税
※茨城さんのいくつかの作品集から選抜・編集されたポケットブック