山のような本と一緒に歳をとってきたような気がします。
子どもの頃から、本は大好きで、今もそうです。
眠る前に、仰向けになって布団へ入り、本を胸のうえで開いて読む。
眼科医には「視力が落ちるから止めなさい!」と叱られそうなこの習慣。
ずっと止められません。
電気をつけたまま、いつのまにか眠ってしまって、気がついたら朝・・・
というのも、私には珍しいことではありません。えっへん。
ある物書きの日記の中に、「心の中の湖」について書かれた部分が紹介され、
うろ覚えのまま、ずっと私の中で引っかかっていました。
それを確かめないままに、何年も経っておりましたが、
先日、その大元は、茨木のり子さんの「みずうみ」という詩だったのだ、
と判明。
「・・・
人間は誰でも心の底に
しいんと静かな湖を持つべきなのだ」
この一節に、私の中の、普段は隠している何かを、
あまり本当に理解されていない部分を、
わかる人もいるのかなあ、という安心とともに、
じわあっと温かくなる気がしたのでした。
このブログをお読みいただいている方の中にも、
共感していただける方がおられれば、とてもうれしい、
親しくなりたいのは、このような方だ、と思います。
そして、そういう方たちに向かって、
私は日々書き綴っているのかもしれないなあ、とも思っています。
☆詩集『おんなのことば』
1994年8月17日初版発行
発行所:(株)童話屋
1,250円+税
※茨城さんのいくつかの作品集から選抜・編集されたポケットブック
こんばんは。
この言葉ではっとすることを思い出しました。
何年も前彫刻家の船越桂さんの講演会を聞きに行きました。
ご自分の芸術活動の根源的なところまで率直に語っておられて、
「作品を作る、表現するということは・・・自分の中に泉のようなものがあって、水の中に潜って、その底にある石を拾い上げてくる作業のようだ・・・」
(この表現は忠実に再現できてませんがとにかくそのような意)
ということを話されていたのがずーっと心に残っているのです。
さっそくリンクしていただきありがとうございました。
私の作品を‘透明感’と表現されていたのはとてもうれしいです。
そうありたいとは思ってましたが、実際どうなのか分かりかねてましたので。
投稿情報: Asa | 2006/10/03 22:10
Asaさん、書き込みどうもありがとうございます。アンテナが自分と似ているかな、という方にネットで出会えて、とってもうれしいです。
船越さんの作品、いつも「シーン」というか「ツーン」というか、静まりかえったものがありますよね。言葉にするのがちょっと難しいけど。
投稿情報: calvina | 2006/10/03 22:24