先日届いたある手紙の中に「私はこの世に生まれるのが遅すぎてしまったのかな、と
思うことがある」というようなことが書いてありました。
私も(早かったのか、遅かったのか、よくわかりませんが)
「何かこの時代と自分とのテンポや価値観のようなものが、ずれている」と
感じることは多々あるので、その人に共感をおぼえました。
「あの人はやはり天才だった。生まれるのが早すぎた。
時代が彼の死後、やっと追いついてきたのだ!」
なーんて評されるアーティストたちのことや、
「時代の寵児」ともてはやされている人たちが残している足跡が
真に歴史に長く残るものなのか、という問題は、ここでは別にして、
今のこの時代の波に乗り、自分というものを精一杯出し尽くして、
使い尽くして、充実して生きていけているのだろうか、と
立ち止まって考えて込んでしまっている人たちが、
今、とても多いような気がします。
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