オランダのデザイナー(既に故人)の作品、
主にその椅子を紹介する、コンパクトな展覧会を覗きました。
入り口に近いところに立っておられた、40歳くらいの女性。
細身でショートカット、ジーンズに白っぽいTシャツです。
メーキャップも最低限。
失礼ながら、私の目は、その時はそのまま素通りしてしまいました。
ところが、前になり、後ろになり、展示品を観て歩くうちに、
ハタとその女性の着ているTシャツの背中に目が留まりました。
黒く細いライン、軽妙なタッチで、多種多様な椅子が
小さくたくさん描かれ、まるで作品集のように背中に並んでる!
・・・椅子の展覧会に、椅子が控えめに描かれたTシャツ!
たまたま知り合いの、地元クリエーターの作品でした。
こういう敬意の表し方もあるのですねぇ。
美術館や音楽ホール、劇場などで、
作者やパフォーマーに敬意を表して、その作品や活動テーマに
見合った服装で気張っている人やアクセサリーをコッテリつけている人を、
ときどきお見かけしますが、さりげないセレクトのほうが、私の好み。
こういうのは、教養やセンスの盛り込み具合がとても難しく、
‘おしゃれ上級編’だと言えると思います。
果敢に挑戦するのも、楽しみのうち、ですかね。
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