「間延びしていることと、ゆったりしていることとは違います。
ゆったりしていて、しかも退屈させない、ということは、才能。
その中にディテイルがたくさん詰まっている、ということ」
--- 作家、高樹のぶ子さんの言葉から。
(最近拝聴した某トーク・ショウから拾ったコメントより)
ご本人はと言えば、もっとスピード感や緩急に満ちた作品が
お好みのようですが。
私の許容範囲としては、かなりゆったりしているもの、
もう間延びの境界線の近くまで行っているものまで
大丈夫かもしれません --- そういうものの中にも
退屈せずに読み取れるものがあります --- が、
現代人はまったくそうではないらしいですね・・・
ということは、私は時代に逆行しているのかもしれません。
それならば、「自分の心地良い」と思える範囲を計るものさしは
(頑固に)失いたくないので、
もう一つ、一般の人々が「心地良い、うれしい」と思える度数を
きちんと計れるものさしも持って、
少なくともそれら二つをきっちり両用していかないと
現代にスイスイ生きるのが難しい、ということになるのでしょうか。
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