赤茶色の上等の革のかばん。
アメリカの郵便配達人たちが使っていたような
機能的な形で、飾りはまったく付いていません。
肩から斜めにかばんをかけて、
お尻のほうへ袋の部分を回して、
細身の身体全体のアクセントにしている女性。
同じ横断歩道で、最近2度見かけましたが、
1度目はスーツ姿、2度目はラフなカーペンター・パンツにTシャツ。
どちらの時も同じかばんで、颯爽と。
かばんは、とても手入れが行き届いていて、
ペカペカに光っていました。
そして、最初は硬くて扱いにくかったに違いない上蓋の一枚皮は、
今は柔らかくしっとりと、傷さえ誇らしげに見えるのでした。
・・・深い理由はありませんが、「ショルダー・バッグ」と呼ぶよりも
「肩掛けかばん」と呼びたくなってしまいました。
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