彩の国さいたま芸術劇場。
7年ほど前から注目・フォローしています。
長くダンス作品の上演に力を入れていましたが、
最近は蜷川芝居の発信地として
また新たなファンを集めています。
現在上演されている『リア王』(原作:W.シェイクスピア)は、
道化を切り口に、考察してみたことがあることや、
誰にでもおとずれる「老い」、そして「老いてゆく家族を持つこと」に
目をそらさずにいることから、おそらく終生、私の気になる作品で
あり続けるだろうと思っています。
長時間舞台を支え続ける
平幹二朗さんのエネルギー(体力も気力も両方)には感服しました。
休憩を入れると、3時間半を越える長丁場です。
(昔のシェイクスピア芝居ってのは、もっと悠長にやっていたんでしょうかね。
歌舞伎でも、そのテンポは現代のそれよりも遅かったみたいですから。)
カーテン・コールで、みんなの視線を一身に集めておいて、溜めて溜めて、
「スコーン」と力を落としながら、若々しいお辞儀をなさった平さんを観て、
芝居の中の重苦しい演技との対照的な姿に
「お辞儀にも、細かい計算や演技や見せ方ってもんがあるんだなぁ」と
教えられました。
※08年2月5日まで、この劇場にて上演。詳細は以下↓↓↓へ。
大阪公演の予定もあり。
http://www.saf.or.jp/p_calendar/geijyutu/2008/p0119.html
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