デンマーク人のデザート・シェフ、M. H. 氏。
彼の開催した、親子のための料理教室を
少しお手伝いしました。
ラズベリーを煮て濾したものと刻みチョコレートと合わせて
ガナッシュをつくり、それを絞り袋でチョコレート・シェルに詰め、
溶かしたダーク・チョコレート、さらにココア・パウダーでコーティングし、
トリュフを作りました。
H氏本人も、もうすぐ5歳になる女の子を筆頭に、
3人のお子さんを持つお父さんです。
「どのような材料が、どう合わさって、どんな料理ができ
その味をみたら、どんな気がするか、っていうことを
キッチンで小さい人たちと一緒に楽しむ余裕の無い大人が
どんどん増えてしまっているよね。
誰でも、住んでいる場所の近くで採れたものや、
知り合いや自分が作ってみたものは、
とってもおいしく感じるでしょう。
キッチンで楽しい時間を大人と過ごし、
どんなに小さい子であっても、自分という人格を、
きちんとそのクリエイティブな時間の中で
大人から尊重してもらえることが、大切。
そして必要なのだと思う。
‘子どもが主役でいられる楽しい時間’を
ぜひ作ってあげて欲しい。
料理でなくても、どんなジャンルでもいいから。
今日、何の作り方を習ったか、ということ以上に、
わかってもらいたいことがあるんだよ」と。
この37歳のハンサムなシェフに夢中で
子どものことを忘れるほど楽しんだお母さんもおられた中で
私にはこの彼の真摯なメッセージが、なおさら強く響きました。
・・・ハンサムってことのせいで、
その人の強いメッセージが伝わりにくいことや
切り捨てられることも、多々あるんだよなあ、とも
傍から見て思ったのでした。
子供の頃の記憶が
後々の人生にまで
大きく影響することは
いろんな人たちが言われて
おられますが、本当だなぁ
と周りを見ても自分を見ても
感じます。
未来を築いていく子供たち
だからこそ、たくさんの愛情
と幸せの記憶を作ってあげたい
なと思います。
投稿情報: ナッツピー | 2008/02/20 22:52
ナッツピーさん!
ちょっと気になっていることはですね、
この頃、お母さんが若くて美しくてパワーもあって、
それは良いとしても、
お子さんと一緒の場面でも、
「主役は自分のほうよ!」ってことが、けっこうあるんですよね。
今回も、そのことを考えさせられる場面がありました。
H氏も、小さい時に「こりゃあ、楽しいぞっ!」と思えたからこそ
この料理の道へ進めたのだと、あちこちで言っておられます。
料理家の家系でもなんでもなく、おばあちゃんのお手伝いから
開眼したのだそうです。きっと、たくさん誉めてもらったのね。素敵。
投稿情報: calvina | 2008/02/21 10:35
話がズレてしまいましてすみません(^^;
あぁ、なるほどですねー。
「主役は自分のほうよ!」…。
いやぁ、でもいつ何時、自分もそうなりえるかも
しれない、なんていう怖さも感じてしまいました。
いい教えがあっても感じ取れなくなったり
気づいても軌道修正できない自分になっていたら怖いです。
自分がどれだけ理解できているかは置いといて
たくさんのいい教えをもらえる大人が近くにいらっしゃって良かったです。
感謝です。
投稿情報: ナッツピー | 2008/02/21 18:27
大人・・・
私の肉体は老化へまっしぐらですけど、
中身はいつまでたってもオコチャマですからねぇ・・・
「こんな風に歳をとりたいなー」「こんなのも、あり?」っていう
お手本になるおばあさん、周辺にいてくれたらなー、って思うんです。
投稿情報: calvina | 2008/02/21 18:56
2月はじめ買物で立ち寄ったI百貨店でなにげなくみたチョコレート売り場。
ん?デンマーク?
ひょっとしたら・・・と思って夫のバレンタイン用に板チョコを一枚購入。
どうやらcalvinaさんがお手伝いされているメーカーのものだったようです。
「コーヒー豆のようなぼりぼりとした口当たりはローストしたカカオ豆?」と夫。
「こりゃ、くせになる味だね」と大好評でした。
今も毎日すこしづつだいじに齧ってくれているようです。
投稿情報: xie2 | 2008/02/25 13:26
xie2さん!
わー、どうもありがとうございます。
(つくっている本人じゃありませんが)感激です。
宣伝されたから、あるいは、知り合いがやってるから、ってことではなくて
「たまたま手にしたのがおいしかったよ」という反応が
何よりもうれしいです。
「良いカカオ豆には、それ自体に、果物のような深い芳香があるから
香料を補う必要がない」と聞いて、今回とても勉強になりました。
投稿情報: calvina | 2008/02/25 13:35