先月(08年2月)19日、
憧れのバレリーナの一人だった、
ナタリア・ベスメルトノワ(Natalia Bessmertnova)さんが
この世からいなくなってしまいました。 享年66。
60年も踊っていた計算になります。
新聞の訃報に驚き、それから一ヶ月、ずっと頭の中で、
記憶の中からよみがえった、彼女の全盛期の踊りの残像が
ウロウロしていました。
『ジゼル』も『白鳥の湖』も『スパルタカス』も『愛の伝説』も
しんなりと細い身体で主役をはって踊りこなし、
激動のソ連時代から、息長く活躍してきた人でした。
名門ボリショイ劇場(現ロシア)そのものの運営に関して
様々な噂や情報が流れるなか、
ご主人が劇場付きの芸術監督だったことで、
そのメリットもデメリットも、他人よりもたくさん
あの細い身体に受けてきたことでしょう。
ビデオやDVDや写真で、その活躍の一部を振り返ることもできますが、
美しい記憶の反芻だけで、充分だと思える時もあります。
でも、どうしても観たい方と、彼女を知らなかった方のために、写真を少し。
写真は『ジゼル』第二幕より。
後頭部から背中にかけてのラインにご注目。
ため息が出るほどの美しさです。
(撮影:Judy Cameron)
※この他の写真集は、以下↓↓↓からどうぞ。
歴史に残る名バレリーナや名優たちは
プライベートの写真にも良いものを多く残しています。
http://www.ballerinagallery.com/bessmertnova/
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