大きな、そして悲惨な事件を起こしても不思議じゃないって人たちが
たくさんたくさん潜伏している世の中だと思います。
秋葉原でダガーナイフを振り回した彼も
ずーっと心に闇を抱えて本当に苦しかったでしょう。
(だから、何かをやらかしても良いというわけでは絶対にありません。)
たまたま今、私には彼ほどの孤独や不安を感じないですむような
暮らしがあり、気を配ってくれる人たちが傍にある。それだけ。
彼と私の違いは、ほんの紙一重。
「自分は、誰からも愛されていない。
自分は、誰からも見向きもされていない」という苦しみ。
愛されている、かまってもらっている、という経験値が不足すると、
自分から愛すということにも縁が無くなってしまうのでしょうか。
「人にすかれるという楽しさ、
それ以上にまたほかの人をすきになるという楽しさが、
ユースチスが世をはかなむ気もちを救ったのです」
------- 『朝びらき丸 東の海へ』
ナルニア国ものがたり(3)
(C.S.ルイス・作 瀬田貞二・訳)