コンサートのチケットを買いながら、
「この人たち、どういう接点で繋がってるんだろう」
というのが、ずっと気になっていました。
小室等さん(シンガー)と福田進一さん(クラシック・ギタリスト)が
故・武満徹さん(作曲家)の世界を表現するという企画。
ギターのための曲はわかるけれど、
武満さんが、いろいろな詩に曲をつけたり、
作詞作曲もしておられたとは、不勉強で知りませんでした。
間口が広い、と言うのか、万華鏡のように様々な顔を持ち
たくさんの素晴らしい仕事を遺された方でした。
武満さんと福田さんのことは、後ほどゆっくり別の項に書きたいと思います。
小室等さんが、トークの中でつぶやかれた言葉だけを、今日はここに。
「(加齢によって)どんどんいろいろなもの(能力・体力)が落ちてきている、と
感じていますけど、それでも、以前の自分にできなかったことが
今の自分にはできる、と思う時もあります。
今の自分が、10年前の自分を振り返って、
「こんな歌、こんな歌い方、できないだろ、お前には。ざまあみろ!」
って気分。 へへへへっ。
これから10年後にも、そんなことを言っていたいんです」
小室さんは、武満さんの「お別れの会」の司会をつとめられたほど
生前から親交を深められていたのだそうです。
でも、武満さんの生前には、武満さんの作品を歌う勇気が
無かったんです、とも告白しておられました。
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