70歳はとっくに過ぎていると思われる女性。
皺だらけで日焼けしている手に光る
ひかえめな指輪に目がとまりました。
昔流行ったような、細長い楕円のつるんとした石を
目立たない小さな爪で4ヶ所留めただけ。
石は、オニキスなのか、他のものなのかわかりません。
小さめの腕時計は、丸い文字盤も黒、ベルトも黒皮。
時計も指輪も同じほうの手にはめておられて
それらはうまく呼応して、全体のアクセントになっています。
お洒落に命をかけている風の人でもなかったので
この指輪はどうやら長い間愛用してつけておられる
もののようでした。
よくお似合いでした。
「指輪も一緒に歳をとっているのかな」と
思わせるところが、とても良かったのです。
コメント