いただき物がとても多い人が身近にいて、
この人の家には常にいろいろな食べ物や贈り物があふれていて、
それを横目で見ながら「なんだかなぁ」と思ったことも度々ありました。
だけれども、最近、高齢になってきたこの人の暮しを観ていると
長年積み重ねてきた周囲の人たちとの繋がりによって
一人で老いてゆく際に欠かせない、ある種のセーフティーネットが
いつの間にか形成されていることに気づいたのでした。
常に人の目、人の気遣いが、この人の周囲には存在します。
同じようにやっていきたいのか、と問われると、私の答えは・・・
「YES.」ではないと思います。
どうかすると、(もらった→お返しした→またもらった→またお返しした)の繰り返しで
‘永久運動’みたいになるし、自分の暮しのメインに注ぐエネルギーが
下手すると奪われてしまうような気がして。
自分独自の方法を、自分で見つけていくしかないでしょうね。
こういうことも、そろそろ考えるべき時なんだな。
ちょっとしたものをいただいたら、その容器にサササと手焼きの洒落たお菓子を入れて
返しているその動きの早さと気配りのほんの少しでも、見習えたら、とは思います。
その時に、この人がなんと言い添えたかって?
「年末からねぇ、卵を買い過ぎちゃったから、ちょっと焼いてみた。食べて手伝ってね」
ですと。
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