ストレスがたまっていたのを神さまがご覧になっていたのか
生の美しい歌声を聴くチャンスが巡ってきました。
韓国のミュージカル女優、イ・ソジョンさんのコンサート。
ミュージカルのヒット・ナンバーと、ショパンの有名なピアノ曲に
彼女自身が英語の歌詞をつけて編曲した作品群を、
ピアノの伴奏1本だけで、しっかりと歌う、という内容。 マイクは有り。
押しが強いというか、「私はこう歌いたいです」という意思が全面に出て、
「この物語の主人公は、もっとか弱いキャラクターでは
ないのかしらん」と思いながらも、つい引き込まれる、という芸風。
ブロードウェイで『ミス・サイゴン』の主役を射止めた、
という華々しい経歴からも、そのパワーが無ければ、勝ち進み、
生き残ることは難しかったのだな、とは容易に想像できます。
韓国や中国など、大陸のパワーに、日本はどうも押されがちな印象が。
似たような印象を、「奇跡のテノール」と言われたベー・チェチョルさんの
コンサートへ行った際にも持ったのを思い出しました。
声や歌うテクニック、と言うよりも、「意思を打ち出す力そのもの」を
鑑賞し、それに心打たれて、お金を払ったことに納得する、というようなこと。
歌だけではなくて、他のジャンルのパフォーマンスや、
スポーツの国際試合、ものづくりを観ていても感じることですが、
日本人には足りない何かが、同じアジアの別の国の人たちからは
明確に、しかも強く発信されていることが多いように感じます。
日本の美徳は美徳として、
国境を越えてのお付き合いや勝負の時には、
このパワーや明確さも、私は欲しいなと思います。
(「勝負」と書きましたが、その前に、この種のパワーが無ければ
伝わらないところで終わってしまう⇒話にならない、ということもありますよね。)
確かに中国や韓国の方は主張が強いというか、同じアジアでも日本とは違いますよね。
でも芸術の世界ではなんか分かりやすすぎーと感じられることもあります。
その点では日本人が特に不利ということもないような気がするんですが…。
私も常々、何かを表現したいという思いが感じられるパフォーマンスを見たいと思ってます。
そういうので感動したいなー。
投稿情報: おにぎり | 2010/06/22 23:44
おにぎりさん!
コメントありがとうございます。
「わかりやすすぎーと感じられることも」⇒確かに。
アートについて考える時、難解すぎてもわかりやすすぎても
「なんか違うやん」という気持ちが揺れてしまって
「じゃぁ、いったい何が良いねん」という具合に
思考がぐるぐる空回りしてしまうことって無いですか?
そういう意味でも、「私の知らなかった価値観、私のこれまでの好きな範疇には当てはまらないけれど
文句無しに納得させられましたー。脱帽デス!」
っていうような、そんなものが観たいですよね。
最近のお薦めって、ありますか?
投稿情報: Calvina | 2010/06/23 10:04
分かりやすさと難解さのバランスって微妙ですよね。
最近は残念ながらあまりお薦めないんですが、ちょっと前だと「脳内ニューヨーク」っていう映画が、(なんかわかんないけど感動!)って感じで新鮮でした。
あと辻井伸行さんのピアノかな。テレビで見かけただけですけど、最初の1音から音楽なんですよねー。
投稿情報: おにぎり | 2010/06/23 12:45
おにぎりさん、ご返事ありがとうございました!
この映画は観ていないです。
今度ぜひチェックしてみようと思います。
辻井さんは、私も大好き・・・生で聴きたい!
でも、演奏会のチケットはなかなか入手できません・・・。
CDを購入しようかな、と思っています。
投稿情報: Calvina | 2010/06/23 18:24