家族が古本屋で見つけてきた文庫本。
古今著聞集、シェイクスピア、稲垣足穂など
世界のあっちこっちから集めた文学作品。
猫の描写部分を丹念に拾って紹介しています。
編者の猫への愛着、執着には、ただただ脱帽。
ぱらりぱらりと楽しみました。
私のように「猫マニア」でない者でも楽しみました。
(一般的に)研究や著述の際に、着眼が如何に大切か、ということも、
改めて教えられます。
この本の中に、偶然に、小学生の時に読んだイギリス民話
『ウィッティントン卿とねこ』が収録されていました。
貧しい奉公人が、一匹の猫を飼ったことから、ドラマティックに立身出世する、
というお話。 私が読んだ中野好夫氏の訳そのまま。 もう、懐かしくて、懐かしくて。
これから猫好きの友人宅へ送り出して、楽しんでもらう予定です。
※ 『猫百話』 柳瀬尚紀・編 ちくま文庫
1988年10月初版
ISBN4-480-02270-8
(注! 「猫=カワイイ」を期待している方にはお薦めできません。)
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