彼だけじゃありませんが、力士の皆さんが日本語がべらぼうにうまいのは
いったい何故でしょうかね。
思いつくのは・・・主に次のようなことですが。
1.日本語だけで生活をしなくてはいけないルールと環境
2.その習得が、生活や生存競争、稼ぎに密接に係わっている
日本相撲協会の一連のごたごたは別にして、
あの白鸚の名古屋場所優勝後のインタビュー(7月25日、26日)には
内容も発音も最上級だなぁ、と感心させられました。
「心にひびが入った気持ち」、「心と身体を一つにして」、
「私(わたくし)自身、1000人近い力士たちを引っ張っていかないといけないと
あらためて大きい責任を感じております」など、少し気をつけて拾うだけでも、
語彙も内容も豊かで、口調が丁寧なんですよねぇ。
日本人であっても、こんな言葉を適時に使えない人は多いはず。
外国から来た人が、その国の伝統芸能をトップで支える、というだけでも
とんでもない偉業です。 (しかも、その中身が腐ってしまっていたとしたら!)
いつも、白鵬のコメントを聞いたり読んだりしながら
「あれだけの内容を、英語で言ってみてください」とリクエストされても
私だったら「「全然できません。 すんません。 日本語でいいですか?」と、
さっさとあきらめるなー、ホントにスゴイなー」と、何度も感心しています。
場所後に、前から気にしていたこの本を読んでみました。
「同じウラル・アルタイ語系の
モンゴル語を話す人々にとって、日本語の発音は
さほど難しいものではない」という解説を見つけたのは
なかなかの収穫でした。
※ 『外国人力士はなぜ日本語がうまいのか
--- あなたに役立つ「ことば習得のコツ」』
宮崎里司・著 H13年3月初版
コメント