今日は先代三遊亭 圓楽(さんゆうてい えんらく)さんの命日でした。
奇しくもそんな日に、最後の弟子だった王楽(おうらく)さん
(最近、NHK第一放送の『あさイチ』にもときどき出演中)、
その兄弟子であり、父親でもある好楽(こうらく)さん
(そう。『笑点』のレギュラー)親子の落語をお聞きする機会に恵まれました。
落語に係わる人たちにとって、今日は特別な日ではなかったかと想像します。
圓楽師匠の口跡や所作、温かみと湿り気を帯びた声を思い出しながら
笑いつつしんみりもしている私でした。
見えないところで積まれる稽古や苦心、姿かたち、所作の清々しさ、
絶妙の間が生み出す一瞬の美に支えられて初めて、
客は安心して泣き笑いしていられるのでしょうね。
世界にも類を見ない一人芸。 もっと愛されても良いのではないかと思います。
どんな噺家さんでも、話の途中(いよいよ本題に入る時ですね)で
羽織を落とすその所作がどんな具合かを、私はいつも興味津々で眺めています。
何故か、あそこが好きなんです。
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