藁スボの先っぽに、ぼってりついた黒い薬の玉。
これが私の中の「正しい」線香花火なのですが、
ここ数年、贈答用に手の込んだ美しいものも
製造・販売されるようになりました。 草木染めの
手すき和紙に包まれ、桐の箱に包まれた豪華版も!
「暗闇の中で、静かに繊細な火の花を愛でる」なんていう‘粋’を
編み出し堪能した最初の人って、いったい何者だったんでしょう。
派手な打ち上げ花火の大会やショーは、外国の人たちにもわかりやすいでしょうが
それだけが私らの花火じゃーないぞ、ってところは、伝えるのが案外難しいと思います。
(だって、日本人の中にも、もうそんなことを感じなくなっている人が大勢いますから。)
※ 外国製の安価な花火に押されて、国内の製造所・製造者は減っています。
上記で「手の込んだものも製造・販売されるようになった」と書きましたが
そうすることで他との差別化を、という大変なご努力なのでしょう。
ファッション関係のセレクトショップなどでも取り扱われています。
※ ご紹介した線香花火は、以下で製造されています。
ちなみに、「藁スボに黒」は、スボ手牡丹と呼ばれ、
国内で現在製造しているのは、もうここだけだそうです。
私はこのスボ手牡丹にも、ぜひ生き残って欲しいと思っています。
筒井時正玩具花火製造所
福岡県みやま市高田町竹飯1917
Phone & Fax : 0944-67-2335
http://www.tsutsuitokimasa.jp