熱狂的なファンが多いというフェルメール。
この人が描く真珠、白い絹布、白いレースは
わざとらしくなく自然で、それなのに心を
吸い取られそうな魅惑に満ちています。
現在、東京・渋谷に3点の作品が来ています。
平日の昼間を狙ったのですが、それでも会場はごった返し状態。
人ごみに圧倒されて体力・気力を消耗し、壁によりかかったら、
「あ。そこは寄りかかったら全体が倒れますから、やめてください」と
会場係からすかさず怒られてしまった次第・・・。
東京は、良いものがたくさん集まる場所ですが、それらを
大切にゆったりした空間の中で見せてもらえるかというと
そうはならないことが多いですね。
一度にたくさん「ちょっとでも」鑑賞したい、という願望を叶える場所であって、
しっかりと鑑賞する空間・環境という面では、かえって貧しいことも多いと思います。
ま、一点一点、世界に散らばっている作品を訪ね歩くことはできませんので、
少しずつ無理のない方法で追わせてもらうことにしますか。
以前に『真珠の耳飾りの少女』鑑賞時に、関連の映画は観ましたから、
今年はまず、福岡伸一さんの本 『フェルメール 光の王国』を、
それから、「フェルメール・センター 銀座」における展示
(模造だが全作を制作順に鑑賞できる)を、という具合に考えています。
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