通常、当ブログでは、上演前のパフォーマンスについて
の 宣伝や告知をしないことを原則にしているのですが
私の最も好きな振付家の一人、ジョン・クランコ
(John Cranko, 1927 - 1973)のバレエ作品が、
久しぶりに来日(6月1日~)しますので、
例外的にご案内します。
(左の写真は、公演ちらしより拝借しました)
特に、イギリス文学、シェイクスピアに興味のある方、
普段はバレエをご覧にならない方々に、ぜひチェックしていただければと思います。
ドイツ南部、南ドイツの都市、シュツットガルトは、産業力、つまり財力に恵まれた
ことも手伝い、教育文化都市としても高い水準を誇ってきました。
何度か劇場の取材もさせていただきましたが、文字どおり「恵まれた環境」です。
劇場付のバレエカンパニーには、世界中からファンが集まりますし、
ここから飛躍したダンサー、振付家も大勢いますので、
このカンパニーや付属のスクールで研修したいという‘卵’も大勢います。
クランコは、非常に短期間のうちに、このバレエ団を拠点に、粒揃いの自作を
ファミリーのような結束をもって練り上げ、数多く世界に向けて発信しました。
それは、「シュツットガルトの奇跡」とも言われたのです。
彼の死後も、作品群は、今なお世界中のファンから愛され、高い評価を得ています。
シェイクスピア作品は、言葉の一つ一つに面白味や謎や隠喩などが散りばめられ、
そのテキストを知れば知るほどに、ダンスによる舞台化が困難さを思い知らされます。
その点を軽々とクリアしたクランコの偉業を、ぜひこの機会に。
同バレエ団の十八番の中には、『オネーギン』を筆頭に、シェイクスピア作品とは
関係ないものももちろん揃っていますが、初めてクランコのバレエ作品に触れる
入口として、今回披露される喜劇 『じゃじゃ馬ならし』は好適だと思います。
個人的には、英文学を勉強している学生や先生方にも、鑑賞をお薦めしたいです。
※ 来日公演の詳細はこちら↓↓↓から
http://www.nbs.or.jp/stages/1206_stuttgart/index.html
※ シュツットガルト・バレエ団 公式サイトはこちら↓↓↓から
http://www.stuttgart-ballet.de/
※ 予告動画はこちら↓↓↓などから
http://cc.eplus.jp/c/tl?i=utVjk4Q2Qh4syBhk
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