しばらく前のこと。 以前に購入したCDラジオをその店へ持って行き、
「CDプレイヤーが購入直後から動かないので、修理の見積もりを
取って欲しい。もし、本体価格より高額になりそうなら、
そのままメーカーで処分してもらいたいです」と伝えていました。
この説明でさえ、店舗スタッフ合計3人に繰り返し行わなければ
なりませんでした。 ここですでに、ちょっと嫌な予感が・・・。
それから2週間以上経ったある日、(会ったことのない)スタッフから
書状が郵送されてきて、「手違いで伝票を破棄してしまい、
電話番号がわからなくなったので、書状で連絡しています。
お客さま(私のこと)の情報は漏れることはありません。
修理はすでに終了しており、費用もこちらが負担します。
連絡をしてから、品物を受け取りに来てください」と書かれていました。
(このスタッフを、私は店長さんだと思いこんでいたのですが、
そうではない、ということが後日判明しました。
どうしてこの人から手紙をもらったんだろう・・・)
都合をみて連絡を店に入れた日、その方はお休みでした。
「修理費用はこちらで負担します」ということだけが二度伝えられましたが、
最後の最後まで、経緯の説明も何もなかったので、帰りしなに
「伝票の管理のことで、何か店長さんからお聞きになっていませんか?」
とお尋ねしてみました。 が、「いいえ、修理完了のご連絡をお手紙で出した、
ということだけしか聞いていません」とのことでした。
スタッフ間の情報の共有、客の個人情報の扱い方などにも問題を感じます。
特に、個人情報については、経緯もわからないのに安心はできません。
修理をしてまで同じものを使い続けようという人は、この店にはおそらくあまり
出入りなさっていないのだと思います。 店のほうも対応にまったく慣れていません。
‘新しいもの大好き人間たち’の使い捨て文化。
どんどんモデルチェンジもして、廃版が出ている、ということは、
結局「エコ」とかなんとかをコンセプトに掲げていても、「売らんかな」の
姿勢が変わらない、また、客の側もそれに慣れてしまっている、あるいは
慣らされてしまっている、ということを露呈しているように見えます。
着たおしてしまえるような服や、使ったら無くなるような雑貨・小物、食品ならば、
まあどこで購入するのも楽しいかもしれませんが、家具・家電製品など、
長く使っていきたい類は、メンテナンスにどのようなフォローをしてくれる店なのか、
あるいは、そもそもメンテナンスが可能な商品であるのか、ということが、
これからは私の中では、購入を考える最初のチェック・ポイントになると思います。
(ただし・・・ 専門店だから大丈夫、と思っていたら大間違いですよね。
何故なら、店自体、ブランド自体が無くなることだって、これからもっと多くなると思うから。)
修理可能であろう商品を選択すると、おおよそ割高・・・。
消費税も上がるというし、庶民はどういう選択をすれば良いやら。
たった一人の店頭スタッフが、その店、そのブランド、その会社の窓口になります。
あちこちで言われ続けていることですが、これは、本当に怖ろしいことだと思います。
会社組織のほうに問題がある場合も考えられますが、個々のスタッフについて言えば
「一翼を担っている」という自覚とプライドがあるかどうか、ですかね。
以前に、店頭に無い商品を他店(複数)から素早く確保し、変則的な配送の手配を
してくださった有能なスタッフが(同系列の別店舗に)おられたことも、
私は忘れてはおりません。
蛇足ながら、このCDラジオ、何事もなかったかのように‘本来の仕事’に
お戻りになりました。
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