今夏、都内某所でたまたま味見する機会があり、
はまってしまった山形の「だし」。汁ではありません。
「夏野菜を刻んで、だし醤油で味付けしたもの」だそう。
漬物と生野菜の中間みたいで、食感は
しゃりしゃりしていて、少し粘り気もあります。
山形県では、夏の食べ物として、ご飯の上だけではなく、豆腐や焼肉にのせたり
パスタ・素麺、パンにまでのせたり、と、各家庭でいろいろに使っているそうですが、
私はこれまでまったく知りませんでした。
私が一番最初に口にしたものは、「塩麹するめ三丈」という商品で、
このところ急激に人気が出た塩麹とするめを「だし」に加えたバージョン。
ここでご紹介している写真は「塩麹するめ三丈」とは別物です。
今回入手した商品が、別会社の薄味バージョンだったので
ここにほんの少し塩麹と帆立貝柱の干物のクズを加えてみました。
山形の「だし」は、夏だけの食べ物にしてしまうには惜しい気もする
掘り出し物です。 私はもうちょっと先まで食べますよ。
とはいえ、「ちょっぴり肌寒くなってきたから、今は気がすすまんな」
という方は、来年の春になったら、しっかり思い出してお試しください。
大震災の後、かの地から遠く離れて住み、かの地には
親族や知り合いがほとんど皆無であった私のような者にも、
次々に東北地方の(食べ物も含む)文化の情報が
新しくもたらされるようになったように思います。
誤解されると悲しいのですが、その点はありがたい、
もっとたくさん知りたい、と、たびたび思っています。
※ 尾花沢食品(おばなざわしょくひん)
山形県尾花沢市大字萩袋1284-18
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