ミッシェル・ペトルチアーニ (1962-1999)。
フランス生まれのジャズ・ピアニスト。
骨形成不全症のために、成人に達しても身長が1メートルほどでした。
しょっちゅう骨折。 最初から長生きできない、とも診断されていました。
ただ、手は標準のサイズで、自分から望んでピアノを弾くようになり、
幼い頃から修練を重ね、アメリカ西海岸を経てニューヨークへ進出。
生前の記録フィルムや知人たちの回想を綴り合わせた映画を観ました。
いやはや、演奏しているところのクローズアップを観るのは初めてで
CDだけから得る情報よりも「とんでもなくスゴイ」演奏であったことが
少しはわかったのでした。
映像を観ながら彼の彼らしい生き方の一端に触れると、
彼がこの世に生まれ、歩んだその道の意味を、何度も考えずにはいられません。
奇しくも、今秋、人気があると言われていた日本のジャズ・ピアニスト(女性)が
引退を発表したばかりです。
紆余曲折あった結果のようで、公表されている理由だけで誰もが納得するのかどうか
疑問もあるのですが、とにかく、プロの表現者としての‘一本道’を
最後まで歩むことができる人は、ますます少なくなっているのかな、とも思います。
CDを購入し大切にする人(とそういう趣味)は、いずれ絶えてしまうのでしょうか・・・。
※ 映画 『情熱のピアニズム』 (原題:"Michel Petrucciani / Body&Soul")
公式サイトはこちら↓↓↓から
http://www.pianism-movie.com/
映画も良いけど、彼の演奏を聴いたことが無い人は、一曲でも良いから聴いてみて。
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