ネット時代の若手旗手の一人が、最近ラジオで週一レギュラーを
務めることになられたのを、興味深く聴いております。
テレビでもあちこちに出没中の売れっ子ですが、ラジオでは
似たようなことをコメントしていても新たな発見があります。
若い健康的なエネルギーに満ちた笑い声が魅力的。
フリートークになると、途端に「~など」「~みたいな」「~ごろ」
「~のような」「~とか」「なんか」という言葉が増えます。
テンポ良くしゃべっていますが、この「ぼかし」の多さは何なのでしょう。
彼は、テレビのコメンテーター、大学講師、インタビュアーとしても活躍中です。
短いつぶやき系のピリッと辛いレポートやコメントの方が得意なのかな。
いろいろやってみて、今後(‘綴り方’なのか‘しゃべり’なのか事業なのか、
その手法と守備範囲に関して)得意なものを見つけて絞るよ、ということでしょうか。
(彼とは対極のタイプの)訥弁で、考え考え少しずつしゃべる人間は、
使いづらいと敬遠されることも多い世の中ですが、「よくよく聴いたら
中身が薄いな」というのよりも、よっぽど真実に迫っているものも
あるのでは、むしろ多いのでは、と思います。
そうして取りこぼしているものの総量が、さきざき人為的な災害という
形となって人間に襲いかかる時が来るのを、私はぼんやりと予感します。
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