イギリスの合唱指導者・ギャレス先生の著書。
英国のテレビ局のドキュメンタリーが
日本でも紹介されて、人気が出ましたよね。
「こんな先生に音楽を習いたかった」と
皆思ってしまうんじゃないの?という熱血先生。
「もっとどんな人なのか知りたくて」先月出た新刊(邦訳)本を読みました。
お固くはないものの、副題どおり「授業」風の内容。
「お勧めの曲の紹介」はたくさんありましたが、(楽譜以外は)写真もイラストも無し。
これには少なからずがっかり・・・。
(以下、本文より引用)
「僕にとって指揮するということは常に、自分が出せると思っている以上のものを
人々から引き出そうとする、僕の音楽教育の仕事から生まれる一つの手段です。
これはどのレヴェルを教えていてもそうだと思います。」
どのような環境や条件で生きていても、ほとんどの人が
「自分が思っている以上のものを引き出してくれる人に出会いたい」と
願っているのではないでしょうか。 彼に注目が集まる理由もそこなのかな。
※ 『クラシック音楽のチカラ』 ギャレス・マローン・著 栗田知宏・訳
2013年3月 青土社 3,200円+税
ISBN978-4-7917-6681-9