プロ中のプロが作り上げた春のデザートのお話を少々。
プレートの一番下に苺の柔らかいゼリーを少量(薄く)敷き、
その上に黒土に見立てたジャリジャリのチョコレート・クランチを盛り、
(本物の)苺の粒そっくりの型に入れて作った苺アイス
(本物そっくりの苺の色を吹きつけ、ホワイトチョコレートに色づけした
緑のヘタもくっつけたもの!)と、本物の苺を一緒に散らし、
茎を数cm残して摘んだ苺の白い花を、最後に一輪そっとのせたもの。
チョコのこげ茶色、苺の赤、花の白、かすかに見える茎やヘタの薄緑。
平たい皿の上に、苺畑を、苺摘みの楽しさを、無理なく凝縮した、その
センスの良さ。 各素材の吟味も調理も超級だということは言わずもがな。
シェフが何色のどのような形のプレートを選択したのかは・・・
ここに書かないほうが良いと思います。 いろいろ想像してください。
家庭でここまで手をかけることはまずありえません(少なくとも私はやれません)が、
「チョコ・クランチと、フレッシュな苺と、苺アイスやゼリーとの組み合わせ」は
アイディアのヒントとして上手に取り入れることはできると思います。 お試しください。
※ ご紹介した苺の花については、このデザートのためにシェフが懇意の農場から
特別に必要分だけ摘み取らせていただいたもので、通常は「これから実を結ぶ」
花を、そんなに簡単に取ることができないことは、言うまでもありません。
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