広島市の土石流災害から10日が経ちました。
この土日に実際にボランティアを申し出られた方々をはじめ
たくさんの人たちの想いが、この地に向けられています。
もう随分前からずっと考えていることなのですが、
日本のいわゆる避難所って、どうして雑魚寝が基本なのでしょうか。
そろそろその固定観念を皆で突き崩す時ではないでしょうか。
短期間で問題が解決するような災害~避難のほうが少ないのなら、
せめてお年寄りや身体の不自由な方々だけでも、簡易ベッドに
横になっていただきたいし、誰でもプライバシーを最低限
守りたいと思っているはずです。
皆さん、ご自分だったらどうでしょうか?
そろそろ、避難所のあり方を大きく転換していただきたいです。
以前にも書いたことがありますが、ヨーロッパの水害時に
テレビで見た避難所には、パイプを組んだ簡易二段ベッドが
ずらりと並んでいて、それぞれがカーテンで仕切られていました。
急な避難で「床にマットレスだけ」という例も無いわけではない
はずですが、その後のケアには日本のそれとの差もあるように
素人の私には思えます。
TEDで再度注目を集めた坂茂さんの
紙パイプと布の仕切り。 画期的です。
でも、これを実際に導入(準備)している
自治体が国内にどれほどあるのでしょうか。
こちらの写真はバンコクの避難所。
このアイディアも良いと思います。
というより、うらやましい、と
言うほうが正確かもしれません。
私は、日本という国が、少なくとも皆が「避難生活が長期化するようなら
‘床に雑魚寝状態’から解放される」ことを目指して欲しいと思っています。
精神医療の専門家を派遣される前に、私だったら、
プライバシーというか、尊厳を守る生活をしたいと思いますね。
どこで誰が避難民になってもおかしくないご時世です。
最初からそれに備える予算をもっとつけてもらいたいなあ・・・。
「じゃあ、そのための予算をどうするか?」という難題ですが、
まず最初に、夏休みの度毎に「勉強」と称して海外で豪遊している
国会議員の予算を、がばっと削ってはいかがでしょうか。
※文中の板茂さんのTEDのリンクから、他の避難施設に関する考察や
アイディアにも触れることができます。(ページの下の方です。)
コメント