先日から、蒸し暑い時期にも仕事に使えそうな
セットアップ(ブラウス・スーツ)の候補を見つけて、
頭の中で「本当にこれを買うか買わないか」と何度も考えていました。
概して、フォーマルに近くなるほど、暑さ対策や手洗いができるかどうか
などというケアの問題と折り合いがつかなくなることも多いですね。
真夏に着る喪服なんて、これからの時代、もっと大変になると思います。
まったくの偶然に、街中で車の窓越しに、その服を着て
強い日差しの中、横断歩道を渡っている若い人を見かけました。
「・・・あれ、なんだか思っていたのと違う・・・」とテンションが
一気に下がりました。 理由は何だったのか、自分でもよくわかりません。
素敵な女性だったのに。
思っていたよりゆったりしたフォルムの服だったからかしらね・・・。
この人は「近くに寄った時に洒落て見えるもの」というのを、
選択理由の上位にしていたのかもしれません。
遠目からはその良さがはっきり捉えられないこともあります。
既成服ですから、同じ服、同じメーカー、同じ店の利用者は
大勢いるわけで、鉢合わせしてもおかしくないはずなのですが
どこかで「これは自分だけの、自分のための最良のものだ」と
その品を選び取った自分を、誰よりも大切にしたいという気持ちが
消費する側にはあります。 「限定商品」に皆が引き寄せられるのも
同じような理由からだと思います。
ごくごくたまに、「素敵な●●ですね、これ、どこで買えるんですか?」
と、尋ねたくなるほど素敵なものを身につけておられる人もいますが
この頃はそういう例に遭遇することも少なくなっている気がします。
私のアンテナの感度が落っこちているのかも・・・。
麻のシャツかブラウスをペラッと一枚ひっかけて、自分らしく
真夏を乗り切れたら最高なのに、と心の内でぼやきながら、
(未だ5月だというのに)真夏日の街を今日も歩いてきました。
さすがにジャケットはずっと手に抱えたままでした。
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