長田さんは今この表紙の色みたいな空の上、
かしらね。
詩のほうは、2013年以降、各誌に掲載された
作品を集めて編みなおしたもの。
私は末尾の6篇『日々の楽しみ』のような、日常をそのまま切り取った
長田さんの文章を、もっとたくさんたくさん読みたかったです。
小料理屋で食後にぼんやりしていると、ご主人が出してくださった
たった一つまみの香ばしいおこげ。
ここから長田さんの中の(ある)スイッチが入った話。
こんなエピソード、長田さんの気づきと共に、もっとたくさん
書き残していただきたかったなあ、と思っています。
※ 『最後の詩集』 長田弘・著
みすず書房 2015年7月初版 1,800円+税
ISBN978-4-622-07932-3
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