500年以上前に、とんでもない絵描きがいた、
ということですね。 テンペラの細やかな肌。
特に、幾度も描かれたマリアの顔の中に
透き通るような、それでいて、血がかよっている
かのような、大変素晴らしいものがありました。
一点一点、時間をかけて鑑賞する大人がとても多かったのでした。
照明の具合と混雑度との兼ね合いで、傍まで近づいて鑑賞する
ことができないものがあったのは残念でした。
これから先も、ずっと良い状態で保存していただけますように。
名前を冠した展覧会であることから、彼自身による作品の数が
もう少し多いかと期待していたのですが、彼以前の作品、
彼の師匠や弟子の作品、あるいは、彼の工房が制作したと思われる
作品も多かったので、そこもやや残念でした。 作品が生まれた
背景がよくわかる、というメリットは確かにありますが。
(この数を揃えるだけでも、大変な手配のご苦労があったはずで
これはかなり欲張りで失礼なコメントですね。)
まあ、『ヴィーナスの誕生』あるいは『プリマヴェーラ』が来日したら、
きっと大騒ぎ。 何時間待ちになるか、考えただけで気が遠くなりそう・・・。
大きな展覧会には、できるだけ平日を選んで行きたいと思っていますが
毎回それが叶うわけではなく、今回も週末にかかってしまいました。
人ごみにエネルギーを吸い取られて、帰宅後に何時間も
何にも手につかない放心状態に。やれやれやれ。
美術鑑賞は、あまりにも間が空くのも良くないかもなあ、慣れないと
どんどん苦手になって、しまいには行けなくなるかもなあ、
こういうのも鍛えないと駄目なのかな、と思っているところです。
比較的開催期間が長いですね。
「半券で二回目は割引」というのをやって欲しかったなぁ!
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http://botticelli.jp/
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