飛び込みで入ったコーヒーショップ。
夜の用事まであと40分。 サンドイッチと
コーヒーを買った・・・までは良かったのですが、
支払いを済ませた後、空席が無いことに気づきました。
(こういう店では、先に席の確保をしなくてはいけなかったのでした。)
トレーを持ったままあっちへウロウロ、こっちへウロウロ。
煙が充満する喫煙コーナーのど真ん中に
一席だけ空いているのを見つけて座ろうとしたその時、
後ろから肩をポンと叩く人が。
「煙草は吸わないのでしょ? あちらに立った今一席空きましたよ」
案内していただいたその席には、その男性の荷物が置いてありました。
つまり・・・席は「空いていた」のではなく、その男性が
「空けて譲ってくださった」のでした。
「もう出ますから、私の後どうぞ」と譲られたことはあっても、
「空きました」という言葉を使った方は、後にも先にも彼だけでした。
このニュアンスの違いにジンとくるワタクシ。
男性は、喫煙コーナーへ歩いて行き、(立ったままで)煙草に火をつけ
コーナーのちょうど真ん中の天井に据え付けられた集煙機にかざして
煙の流れを確認した後、ゆっくり一服してから店を出てゆかれました。
私はお礼の会釈しか返せませんでした。 日本のカジュアルな店にも
こういう紳士のお客さまがいらしたとは。
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