小さな店のウィンドウが、暗がりの中でポーッと光って見えました。
近づくと、シンプルな白いシャツが、古い木製のハンガーに
かけられていたのでした。
そっけなさ過ぎて、着るのが難しいほどプレーンな形のシャツ。
前が胸元だけ開く形なので、かぶって着るタイプです。
ボタンが無いので、なおさらシンプルに見えました。
開いた胸元から、白いレースのブラウスの端が少しだけ
見えていました。
そして、シャツの上から、細いプラチナのネックレス。
一重だけなので、遠目からだと見えづらいくらいでした。
白い光のかたまりのような、春を呼ぶおしゃれの提案。
どこのウィンドウも日増しに明るくなってゆきます。
「暖かくなったら何を着ようかな」と考える今ごろは
おしゃれな人には一番楽しい季節の一つではないかしらね。
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