ものすごく久しぶりに南さんの版画を
扱った展覧会をゆっくり観てきました。
浜口陽三さんの作品も合わせて。
緑の木々や鳥やサクランボやなんかは
この季節にピッタリ。どれも「詩」なのでした。
南さんは、もともと童話作家を目指していた、ということですが
ちょっと表現手段が別のものに移っただけで、その詩情は
小さく繊細極まりない版画作品からも、しっかり伝わってきます。
『装苑』に連載をしていた、ということは初めて知りました。
古びないものを生み出し世に残す、という命の使い方を
美術館では見せてもらっているようなものです。
それにしても、どこぞの知事のおかげで「美術館に足繁く通う」
という行為が、まったくカッコ悪いという評価を受けてしまったようで
とてもとても迷惑しております。
こじんまりしている私立系の美術館は、週末もしんと静まりかえり、
おしゃれな方々がゆっくりと熱心に鑑賞をしておられることが多く、
頭の中を整理してリフレッシュしたい時に潜り込むには好都合なのですが
経営の難しいところに妙な評価が影響して人が更に減ると哀しいです・・・。
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