刊行から半年以上遅れましたが
やっと読んだのでした。
人生の先輩たちのおしゃれ、
まさに十人十色。
最近、北欧の類似本も出ましたね。
おんなじことを真似したいとは思わないし、
第一、置かれている仕事や環境やその他の事情、
また、身体の条件によって、身に着けるもの
一つでも、まったく異なってくるわけですから。
少し興味深く感じたのは、吉谷桂子さんの話で、
海外に出る際に黒ばかり着ていると、レストラン他で
丁重に扱ってもらえない、ということ。
必ずそうか、と問われると、私はそうでもないと思うのだけれど
おもしろい着眼ですね。 まあ、私とはお使いになる店や場所が
異なるでしょうから・・・。
もう一つ、吉谷さんの話で、ここに(あえて)書き留めておきたい
ものがあります。 (書きます。)
「アートって、見回せば身近にたくさんある。
音楽でも舞踊でも絵画でも歌舞伎でも、
もちろん本から得る刺激だっていい。
とにかく女性はつねにアートに親しんで
そこから喜びを得られるのが特権だと思うの。
大人になったら、ただおしゃれすることだけを
がんばればいいわけではなくて、いつも美しいものに
触れて感動しながら自分を磨いていく、それが最後に
ファッションに表れてくるというのが、若い人と
いちばん違うところじゃないかと思う」
※ 『おしゃれと人生。』 小川奈緒・著
筑摩書房 2015年12月初版 1,600円+税
ISBN978-4-480-87888-5
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