年に一度のブックフェア (ビックサイト)。
毎年は無理ですが、今夏はなんとか最終日に
滑り込み、マガジンハウス『BRUTUS』編集長の
西田さんのレクチャーも聴くことができました。
短時間のうちにどんどん進化を見せたシン・ゴジラじゃないけれど
若い頃から世の大物たちとどんどん仕事を重ねて昇ってこられた人。
声も容姿もNHKスポーツの顔だった西田(善夫)パパにそっくり!
この機会に、と、パパの近況をネットで調べてみたら・・・なんと、
今年2月に亡くなっていたのでした。 どおりでリオ・オリンピックの際に
コメントや解説をお聞きすることができなかったわけです。
1時間のお話は、主に若い人たちに向けて準備された、とのことでしたが
とにかく話が巧みでした。「プレゼンテーションがうまくできない人は、
何を考えているのか結局わかってもらえません。言葉の力をつけて」と
何度も。 話をするのが好きではなく世渡り下手な私には耳の痛い話でした。
世の中、上手に発信できる人の勝ち、というだけなら、ちょっと淋しいこと。
「全員が賛成するものからは、飛び抜けておもしろいものはできません。
一人くらいは反対していて、その人が最後に「やっぱり良いね」と
納得するくらいのものでないと」という考え方も興味深かったのでした。
「出版業界、書籍が駄目になったのではなくて、他にもおもしろいものが
いっぱい出て来た、ということなんです!」ともおっしゃっていました。
そうかも。でも、それだけでもないのかも・・・。
作っておられるもののことを「雑誌」ではなく「本」「本」と
何度も呼んでおられたのも、印象に強く残ったのでした。
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