今夏は京都でお目見えし、現在東京で開催中の
『ダリ展』。 友人にご一緒させていただき、
興味深く観てきました。 でも、頭の中でなかなか
整理がつかず、この記事をアップするまでに、
かなりの時間がかかりました。
・・・もうすぐ終了するというのに。
昔観た展覧会は、流れる時計や、妻・ガラさんの
強烈なエピソードなどに光を当てていたように記憶して
いるのですが、今回のものは、成人前に描かれたものや
奇をてらうことのない作品をも多数含んでおり、印象が大きく異なりました。
展覧会というものは、編集によって、そのアーティストの一生や作品の分析・
評価を、大きく左右してしまうものなのかな、と、考えさせられた次第です。
また、私自身の年齢や置かれている状況の変化が、その時々の鑑賞の印象を
左右していることもあるでしょう。
壮大なパノラマを前にして、一人の画家が一匹の蟻を描いている、
という作品が心に残りました。
「画家とは、アーティストとは、そういうものなのだ」と作者が
この作品を通して、私たちにつぶやいているような気がして。
その絵のタイトルは・・・以下のとおりです!(笑。そして、感激と共感。)
“真の画家は、果てしなく繰り広げられる光景を前にしても、
ただ一匹の蟻を描写することに自らを限定することができるはずである”