第二次大戦下のノルウェーで厳しい選択を迫られた
際に「私は国民から選ばれた王である」と胸を張り
ヒトラーに屈しなかった王様、ホーコン7世の映画。
戦争の行方~結末がどうなるかわからない中で重い
決断を下すことの難しさ、苦しさを描いています。
日本でいうと、大河ドラマや大戦時の映画の中で、
天皇陛下他、誰もが知っている実在の人物たちが
活躍する、というようなものでしょうかね。
英語のタイトルは"The King's Choice"(王様の選択の意)ですが
原題の"nei"は"no"ですから、最初から結末を直截に表しております。
亡命については、あっさり決められたのかどうかも気になるところ
ではありました。
国の行く末、自分が置かれた立場や状況と、どのように、どれだけ
誠実に向き合うことができるのか、という問いは、どこの誰でも
考えなくてはいけないこと。 でも、なかなかできないこと。
今年鑑賞した最後の映画は、久しぶりに北欧発の作品でした。
王族であっても、決してきらびやかな暮らしをしていない、
孫たちの前では普通のじいじだし、息子には普通の父親だ、
というその様子も微笑ましく、何故だか心地良かったのでした。
※ 映画 『ヒトラーに屈しなかった国王』 公式サイトはこちらから
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