スウェーデンが生んだ作家、
アストリッド・リンドグレーン。
生い立ち、特に、作家として世に出る前の
エピソードを、私は恥ずかしながら
ほとんど知らないままでした。
2018年製作のこの映画では、まさにその部分に光をあて、
心身をえぐられるような体験を経て産まれた作品の数々が
何故このように老若男女問わず愛され続けるのか、
何故希望と勇気を与えてくれるのかについて教えてくれます。
特に、息子さんとのエピソードは、胸をつくものでした。
デンマーク語とスウェーデン語の間でとまどう小さな子。
たった一単語の差異に揺れる心を巧みに捉えています。
有名な図書館でアストリッドが見かける金髪の男の子も印象的でした。
出演者一覧から、この子はリンドグレーンの一族なのかな、と・・・。
アストリッドの故郷の風物、農場の生活の様子、彼女が着ている
シンプルなコートや紺ジャケットも素敵です。
北欧への旅、グッズのコレクション等に興味がある人たちには
文学を通してもかの国の文化をもっと知っていただけたら。
※映画 『リンドグレーン』 公式サイトはこちらから
※英語版解説はこちらなどから
https://en.wikipedia.org/wiki/Becoming_Astrid
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