展覧会会場は、現在ほとんどのところが
コロナの影響で閉じてしまっていますが、
その中でこのパリ・オペラ座の施設やダンサーを
その中に入り込んで多数撮影した若手写真家の
展覧会は予定どおり公開されています。
以前に私はあるメディアに、オペラ座の内部を
余すところなく撮影した映画の解説の中で、
彼ら(つまり箱ではなく、人員の方を含めてのオペラ座)
を、フランスが誇る文化戦略の機器だと書きました。
その感想は、今でもまったく変わっておりません。
強力な機器です。新陳代謝も進んでいるというか、若手の育成も
滞りない、という状態でしょうか。
今冬はストライキなども話題に上っていましたし、コロナが
ヨーロッパに広がる中で心配なこともありますが、変わらず
最強の機器として、私たちがひれ伏すくらいスゴイものを
見せ続けてもらいたいと思っています。
内部を撮影させること、国外からもダンサーを取り込み、
昇格させる、ということが、最近はどこのカンパニーでも
当たり前になってきています。 新しい見せ方に出会うことも
また楽しみの一つです。
※ In Sitsu, Pierre-Elie de Pibrac Exhibition
ピエール=エリィ ド ピブラック展
2020年3月11日(水)~4月5日(日)
12:00-19:00
シャネル・ネクサス・ホール(銀座3-5-3-4F)
本展覧会は、本年4月から京都国際写真展のプログラムとして
京都に巡回予定。こちらの写真展も無事に開催されますように。