原泰久さんが描き続けている『キングダム』。
春秋戦国時代の中国が舞台です。
以前に書いたことがありますが、若い友人に
熱心なファンがいたのがきっかけで、単行本は
最新刊となっている61巻まで全部読んでいます。
その世界をどんな具合に「展覧会として見せる」
のか、その手法自体に非常に興味をそそられました。
特に(未だ続いている)長い長い物語のどこをどう切って
繋いで、説得力のある終わり方を示すのか、という点に。
最近、この物語を読みながら何度も考えているのは、中国という国が
「もっと大きなもの」「もっと強いもの」「もっと豊かなもの」を求めて
外へ外へと攻めていくところは、今とちっとも変わらないのかな、ということ。
その勢いを、その気質を、ボンヤリと眺めているだけではマズイ、ということ。
物語を楽しむということと、現実の問題が、これからもずっと私の中で共存
するのなら、どのように読み続けられるのだろうか、と、何度も考えています。
※ 『キングダム展 -信-』公式サイトはこちらから
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