今年の最後の4分の1くらいの期間は、怒涛のように押し寄せて
きたものが、穏やかに暮らしたいという私の気持ちを蹴散らして
なんだか「いよいよ押し詰まりました」というのの
見本のような慌ただしい暮らしになってしまいました。
IT関連の環境を自分仕様に整えるのに苦労や疑問が多くなった、
というのも、体力的に(健康ではあっても)無理がきかなくなった、
というのも、このところ何度も感じていることです。
ウイルスからはなかなか解放されず、そうこうしているうちに
ヨーロッパ大陸の東では戦争まで始まって、これもまた直ぐに
終息するとは思えません。
美しいもの、心が弾むものを、一つでも身近に見つけ続けたいとの
想いは変わりません。いっそうシンプルな楽しさを大切にして。
そして、それらとは別に、もう少しまとまったものを書くことにも
力を入れたいと思う今日この頃です。
最後にエピソードを一つ。
今秋、図書館から借り出した本に、八木重吉さんの古本を大切な人に
贈るために購入する女性が出て来たのですが、それを読んだ直後に
実際に近所の古本屋のレジ横に、その本を見つけたのでした。
数年前から、彼の作品のうち、好きな詩の一節をコピーして
自室の壁に貼っているのですが、その作品がどのようなシリーズの
どこに出てくるのかを知りたかったこともり、買い求めました。
(詳細は、9月に本ブログにも書いています。)
買い求める、というよりも、本に呼ばれた気もしたのでした。
普段から、熱心に順番に詩集を読み進める、ということはあまり
好みません。
あれこれページをめくって、惹かれるフレーズを探したり
かみしめたりする。そんなことが好きで繰り返しています。
先日、その八木の本の中に、次のような一節を見つけました。
「たえがたくともだまっていなさい
みずからがひかるまでまっていなさい」
ホントはね、前後がある作品なのですが、
この部分が妙に心に刺さったんですよ。
どこまで待てば良いのかわかりませんが、そう頑張ってみるかな、
という年の暮れです。「ボンヤリではない待ちの姿勢」ですよ。
皆さま、どうぞ良いお年を。