『長岡の花火』。超有名なこのちぎり絵作品の
実物を、初めて観ることができました。
8月1日は第二次世界大戦中に長岡が大空襲に
見舞われた日で、その鎮魂のための花火が
始まりであった、ということも初めて知りました。
リトグラフやその他の印刷などでは、何度も鑑賞する機会が
ありましたが、実物の細かな表現、使われている素材も、
その辛抱強い創作作業の跡も、もう「恐れ入りました」って感じでしたね。
10点ほどしか無い油絵、やり直しがきかないペン画や焼き物への絵付け!
これらは初めて観ました。
残した呟きや原稿も、世の中のおかしな部分のど真ん中を突いて
いるものも多くて、笑わせてももらいながら組み伏せられたような気に。
ご本人は、ちっともそんなことを意図してはいないというのに。
書籍としてまとめられたものの中に、彼を見出し、指導した精神科医が
「残された作品群は、自分と彼との共同作業の生んだものだ」という意味の
記述が含まれていますが、この点についての解釈や意味については
もっとこれから深く研究されても良いのかなぁ、とも思いました。
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