2020年に完成した映画ですが、やっと日本で
公開されました。「アルヴァ・アアルトさんって、
こんな人だったのねー」と、鑑賞後に話している
人の声を耳にして、ニヤリ。建築物としての成果を
映像でまとめて観ることができたのも良かった。
妻のアイノさんの功績にもかなり重きを置いた作品となっており、
日本では映画宣伝のコピーの一つが「名声の隣りには、一人の
女性がいた。」とされているのですが、私は「「二人」の間違い
じゃないのかしら」と思ったのでした。
アイノさんをが癌で失くした後に再婚した相手のエリッサさんは、
ルックスもアイノさんに似ていて、夫から(先妻が好んだ)
モノトーンの服を着るように指定をされた、というエピソードも
出てきますが、この方もまた独自のクリエーターとしての才能、
パートナーに対する尊敬と愛情、ビジネスを回すセンス等々を
発揮しつつ、「アアルトのブランド」を世の中に定着させるのに
大いに貢献した人でした。
老いと死を迎えるアルヴァを支え、看取った彼女の評価には
もう少し時間を要するのかもしれません。
ご遺族それぞれにも異なる想いやお考えがあるでしょうしね。
「アイノとアルヴァ アアルト書簡集」も出版されたばかり。
ぜひチェックしたいと思っています。
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