サミット直前のサンクトペテルスブルグを訪ねました。
初めてのロシア。本来は、クラシックバレエを学んできた者に
とっては、もっと早く訪れなければならない土地でしたが、
なかなかその機会に恵まれず、今夏やっと実現しました。
7月4日(火)にフィンランド・ヘルシンキでトランジットして、現地入り。
マリンスキー劇場(レニングラード・バレエの名で知られていますね)は
毎年この時期に、「白夜音楽祭」を開催しています。
夜は11時過ぎまで煌々と明るく、真夜中に薄ピンク色の夕焼けが見えます。
音楽祭は、7時頃から1本目、そして、10時頃から別のプログラムを
上演していて、どれもほぼ満員です。
小さな子どもも夜中まで大勢鑑賞しています。
バレリーナや音楽家の卵なのでしょうか。
親は質素な身なりでも、子どもは精一杯ドレスアップさせていたりして、
胸がキュンとしてしまったり。
今回鑑賞できたのは、以下のプログラムです。
バレエ「シンデレラ」(ラトマンスキー版)
マリンスキー管弦楽団演奏会(ショスタコービッチなど/ヤンソンス指揮)
バレエ「バフチサライの泉」(1930年代の古い作品)
オペラ「エフゲニー・オネーギン」(ゲルギエフ指揮)
エルミタージュ美術館やピョートル大帝の夏の離宮、
ロシア正教の寺院(たまねぎ屋根の建物に入るのも初体験!)、
チャイコフスキー、マリウス・プティパ、プーシキンなど有名な芸術家が
たくさん眠る墓地などへも足を伸ばしました。
10日に現地を離れるまで晴天続き。
陽射しも強く、後半は日中33℃以上にもなり、
北の都にも地球温暖化の波がじわじわと押し寄せているのを
肌で感じました。
サンクトペテルスブルグは、湿地帯に、大帝の命令で
多くの貧しい労働者や技術者、芸術家の総力を結集、
ある意味では、彼らの命を犠牲にして建設された都です。
湿度は思ったよりも高く、これから夏の気温が上がると、
多くの美術品の管理も、困難を極めるかもしれません。
朝ごはんに、きのこ(好物!)をたくさん刻んで炒めたものを
たらふくいただきながら、そんなことも考えました。
写真は、チャイコフスキーのお墓。
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