いつも通り過ぎるバス停で降りて、ほんの少しだけ道をそれると、
城跡のお濠に、蓮が茂っている縁(へり)を散歩できます。
大気が湿気を多く含み、気分までどんより沈んでいても、
水面下がぐちゃぐちゃによどんでいても、
緑の葉の群れから、すうっと空へ向かって、
頬をほんのり紅く染めた佳人のような花が開いているのを観ると、
何か神々しいものを感じてしまいます。
朝、少しだけ早く起きて、気温が上がる前に
お堀をぶらぶら歩いてみます。
今だけの、お楽しみ。
「早起き大好き・大得意!」ではないので、
花が開く瞬間には、まだお目にかかったことがありませんが。