飾らない家庭の味をおよばれするのは、格別です。
デンマーク。
仕事でお邪魔した先で、
「普通の私たちのお昼ご飯を、ご一緒に」と
オープンサンドイッチをよばれました。
黒パンのローフを薄く切り、
近所のお肉屋さんから買ってきた、という
ハム類とマヨネーズの和え物のようなものや、
カレークリームに魚の身を漬けたようなものを、
きれいに行儀良くのっけて、「はい、どうぞ!」と。
飲み物は、夏の北欧には、やはり、
エルダーフラワーシロップを氷水で割ったもの。
ほの甘く香りも高いのですが、飲み込んだ後に
かすかな苦味というか、エグミが上がってきて、
意外に男性でもスルスルと飲めるようです。
エルダーフラワーは、白い小さな花で、「西洋にわとこ」と
訳されていますが、まだ日本人には馴染みが薄いですね。
かのアンデルセンも、
この花について書き記したものが残っているそうです。
「彼は、この花に囲まれて撮影した写真も残しているんですよ」と
この家のご主人は教えてくれました。
「サンドイッチ、たくさんおかわりしてくださいね。遠慮せずに。
食後にアイスクリームはいかが?
ヴァニラアイスにパッションフルーツのソースをかけたのが、
おいしいんですよ」ですって!
最後には、とびきり上手にいれた、コーヒーを。
旅が多いと、このようなおもてなしが、本当に、何よりです。
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