コルシカ島。フランス領。
地中海に浮かび、フランスとイタリアのせめぎ合いが絶えない歴史の中で、
独特の声の文化が、ほとんど男性のみによって歌い継がれてきました。
それは、日常に宿る身近な神聖なるものへの畏敬、祈りの文化です。
60年代以降、文化の見直しを、という風潮が高まり、
コルシカ語による多声合唱が息を吹き返しました。
「コルシカ島のポリフォニー」と呼ばれています。
島には、多くの活動グループがあるそうですが、
この度来日した「ボヂェウェントゥ」(コルシカ語で「声は風」の意)は
男性6名のグループ。
ギターのみを使用し、アカペラで聞かせるレパートリーも
たくさん持っています。
(このような比較は、両者に対してちょっと失礼かと思いますが、あえて、、、)
ゴスペラーズをずっと野太くしたような感じで、迫力満点。
自分のルーツにきちんと根を張った表現をする者たちの
確信めいた強さが、その活動を支えているのを感じました。
耳に片手を当てて、精神を集中して歌う各人の姿も、
大変印象に残りました。
(彼らの慣習なのか、会場で見かけたイラストにも、
子どもが片手を耳に当てて歌う姿が描いてありましたよ。)
※参考CD:『ルーデュ・ウィ・ウィーダ』(2005年)
※さらにご興味のある方はこちら↓↓↓から
(日本コルシカ協会公式サイト)
http://www1.odn.ne.jp/cah02840/CORSICA
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