1999年に刊行され、2003年に文庫化されたこの本を、
今ごろになって読んでいます。
著者の野宮さんは、解散してしまった、ピチカート・ファイヴのメンバーで、
“我が道ファッション”の王道を行くカリスマとしても有名。
本人が大好きだ、というバービー人形のように、
無駄なお肉が無いストンとした華奢な身体つきです。
個性的なウィッグや、つけまつげも使うのがうまい!
「日本では、若い子はオシャレを楽しんでいるけど、
歳をとるにつれ地味になっていくように思う。
地味にならなきゃいけないなんて誰も決めていないのに、
自分で決めつけてしまうのだ」
そうだ、そうだ。
ロックやパンクをやっていないし、
野宮さんとテイストが似ているわけでもないけれど、
「こんな風に歳をとらなきゃいけない」っていうことから、
私ももっともっと自由になりたいと思います。
・・・正確には、「自由になりたい」だけじゃ駄目で、
「自由をもぎ取って、そういう自分を誇りに思う」くらいでなけりゃ、たぶん駄目。
※『おしゃれ手帖』 野宮真貴・著
朝日文庫 2003年12月第一刷
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