イタリア、ドイツ、北欧・・・
あちこちで見かける手袋専門店には、
たいてい年配の女性が、数人、てきぱき働いていて、
間口の狭いドアを入ると、にこやかに迎えてくれます。
ショウウィンドウで丁寧に下見をしてから、
おおよそどのようなものが欲しいのか、
例えば、どんな動物の皮が好みか、何をするための手袋が欲しいか、
裏地は付いているものが良いのか、付いているのが良いのなら、
それは絹地か、ウール地か、カシミヤの編地なのか、という具合に、
できるだけ詳しく希望をお話すると、
カウンターの奥の、ちょっと薬用引き出しにも似た、細かい引き出しから、
いくつか心当たりを出してきてくれます。
フィッティングは、カウンターに柔らかな肘当て用のクッションが用意され、
その上に片手を預けると、売り子の女性がはめてくれます。
クッション、ふかふかで、うっとり。 もう、女王さまになった気分。
サイズは、細かく分かれていて、私のは6と2分の1、あるいは6と4分の3かな。
ちなみに、欧米では、デパートで手袋売り場を覗いても、
靴や靴下と同様に、サイズ別に分類されているのが当たり前です。
日本にも、素敵な手袋はたくさん出ています(むしろ、有名デザイナーが
シーズン毎にデザインしたものは、たとえライセンス物であっても、
日本の方が充実しているかもしれません)が、
サイズのヴァリエーションだけは、まだまだ少ないなあ、と思います。
安くはありませんが、落とさない限り、何年も使えますから、
上等の品を一組、いかがですか。
特に、この年末に海外へお出かけの方、チェックしてみてください。
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