9月14日に『海鳴りをお腹に飼う人』というタイトルで
当ブログにアップし、ご紹介していた画家が亡くなりました。
55歳。
まだまだやりたいことがあったのかな。
でも、たくさん素晴らしいものを遺してくれた、と思えます。
お葬式には出られませんでした。 私なりの偲びかたを。
彼が、JRの駅に隣接したショッピングビル内で、
黒田征太郎さんと一緒に即興で描いた、という、
壁画のような作品、男女がしっかりハグしているものを、
今日ひとりで見に行きました。
(ときどき、眺めるために足を向けています。)
「三浦吉十さん、実は、私はあの作品、とっても気に入ってるんです。
なんで、トイレの前の壁なのかしら。。
移せばいいのに。もったいないから」と言うと、
彼は、にっこり微笑んで「好きでいてくれる人がいれば、それだけで。
随分前に描いたのに、今でもそう思ってくれる人がいるんだね」
と言ったのでした。
闘病生活は、私が想像するよりもずっと苦しかったと思いますが、
「春の境い目まで、明るい光がさしてくるまで、頑張ったよ」と
ぼそりとどこかでつぶやいているような気がしています。
※壁画の写真は、なんだか撮影しづらい場所にある
(しかも、私はカメラがヘタクソである)のですが、
もう少し挑戦してみようと思っています。
うまく撮れたら、スクラップにアップしますね。
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